おしらせ 涌田悠第四歌集『川風の星』 抄 涌田悠第四歌集『川風の星』は2022年3月に上演された同名のダンス公演と共に制作されました。この度、うたとポルスカでの販売に合わせ、収録作から涌田さんに自選していただいた8首をご紹介します。 オンラインストアでの取扱いはこちら ... 2022.04.10 うたとポルスカ おしらせ詩歌作品
評 【きょうは傘とか歌ありがとう 6】俵万智『未来のサイズ』 ― 笠木拓 朝ごとの検温をして二週間前の自分を確かめている 俵万智『未来のサイズ』 3章構成の歌集の、巻頭に置かれた歌。Ⅰ章は「2020年」の副題が付されており、掲出歌も新型コロナウィルスの流行により変化を余儀なくされた生活の一部を切り取... 2022.03.16 笠木拓 評
詩歌作品 【短歌30首】そばの花 — 鈴木ちはね そばの花鈴木ちはね 霧雨につつまれながら交差点の対角にあるガスステーション 中野区を注意深く歩いているとまれにある新社会党のポスター サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ雪が降って楽しかった記憶 フィットネスクラブが地域最大級だ... 2022.03.02 うたとポルスカ 詩歌作品
評 【きょうは傘とか歌ありがとう 5】山下翔『meal』 ― 笠木拓 待つ宵に更けゆく鐘の聲聞けばあかぬわかれの鳥はものかは 小侍従 吐き出してしまへば楽になるやうな宵の大路が蟬声を吐く 山下翔『meal』 これを書いている今、わたしたちはながい〈待つ宵〉にいる。 小侍従の歌は歌人の二つ名の由... 2022.02.05 笠木拓 評
評 【きょうは傘とか歌ありがとう 4】山木礼子『太陽の横』 ― 笠木拓 『太陽の横』は山木礼子による自らの指名手配書である。 後ろ手に髪をくくれり夜の更けを起きて詩を書くならず者にて しぼみたる胸をしぼれば耐へがたく美談のやうにまだ乳が出る 三年をともに過ごして子はいまだ母の名前を知らずにゐたり ... 2022.01.04 笠木拓 評
歌会記 うたポル歌会記―初谷むい、丸田洋渡、温(2021年11月7日) 参加者 初谷むい(はつたに むい)@h_amui 歌集に『花は泡、そこにいたって会いたいよ』(書肆侃侃房)。短歌同人誌「ぬばたま」所属。 丸田洋渡(まるた よっと)@qualia_of_sky 1998年生まれ。短詩系webサ... 2021.12.11 温 歌会記
詩歌作品 【短歌50首】月とコロッケ — 谷川由里子 月とコロッケ 谷川由里子 夢の書庫天にむかって髪を結う才能はもうあなたを書庫に 屏風にはアイススケートリンクと蔦を「蔦の人工氷図屏風」 むきだしのユリのめしべも花束もスターもスターのプロマイドも あんな上で固まっている風見鶏〈... 2021.11.28 うたとポルスカ 詩歌作品
評 【きょうは傘とか歌ありがとう 3】島田修二『渚の日日』 ― 笠木拓 筑摩書房の『現代短歌全集』第17巻を一息に読んだのは、大学を休学して実家に戻っていたときだった。とりあえず新しいほうから読もうと思って、まずは昭和55年から63年まで刊行の歌集を収めるこの巻を手に取った。多かれ少なかれ「自分の悲... 2021.11.28 笠木拓 評
詩歌作品 【短歌20首】素描 — 笹川諒 素描 笹川諒 いつだって造語のようなすずしさで秋は来るのださびしくはない 薄い緑の少年、川魚の暮らし、ありふれた門、という夢のメモ 思うのは野の笛という言葉だけ憑かれたように階段のぼる 鏡文字の柄のパジャマを着たいけど検索して... 2021.11.20 うたとポルスカ 詩歌作品
未分類 「うたとポルスカ」のこれまで(まとめ) いつも「うたとポルスカ」を読んで/にお越しいただき、ありがとうございます。早いもので、この2021年11月で「うたとポルスカ」は2周年を迎えました。この2年間にはたくさんの短歌が発表されたり、すばらしい歌集が出版されたり、感染症が蔓延した... 2021.11.02 温 未分類