詩歌作品

おしらせ

涌田悠第四歌集『川風の星』 抄

涌田悠第四歌集『川風の星』は2022年3月に上演された同名のダンス公演と共に制作されました。この度、うたとポルスカでの販売に合わせ、収録作から涌田さんに自選していただいた8首をご紹介します。 オンラインストアでの取扱いはこちら ...
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【短歌30首】そばの花 — 鈴木ちはね

そばの花鈴木ちはね 霧雨につつまれながら交差点の対角にあるガスステーション 中野区を注意深く歩いているとまれにある新社会党のポスター サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ雪が降って楽しかった記憶 フィットネスクラブが地域最大級だ...
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【短歌50首】月とコロッケ — 谷川由里子

月とコロッケ    谷川由里子 夢の書庫天にむかって髪を結う才能はもうあなたを書庫に 屏風にはアイススケートリンクと蔦を「蔦の人工氷図屏風」 むきだしのユリのめしべも花束もスターもスターのプロマイドも あんな上で固まっている風見鶏〈...
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【短歌20首】素描 — 笹川諒

素描    笹川諒 いつだって造語のようなすずしさで秋は来るのださびしくはない 薄い緑の少年、川魚の暮らし、ありふれた門、という夢のメモ 思うのは野の笛という言葉だけ憑かれたように階段のぼる 鏡文字の柄のパジャマを着たいけど検索して...
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【短歌7首】ふくみわらい — 丸山るい

ふくみわらい   丸山るい かなしみが鼻と目玉を通過しておかしな顔をあなたにさせた 顔のしみにわかにふえて蜘蛛の子の殖えてまひるの月を横切る 鳩が思うより自動車はすばやくてときどき轢かれてしまうわかるよ ふくみわらいのように...
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【短歌15首】TOKYO 2020 (2) — 牛尾今日子

TOKYO2020 (2)    牛尾今日子 ぜんぶ終わればお花見に行くさかずきはだまされた人・だました人へ  * 後ろボタン式のブラウス 後ろ手にボタンがとまったのを確かめて 目覚ましが鳴っているのを罵りと聞くうちに二度寝して見る...
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【短歌7首】アイスホテル — 沢茱萸

アイスホテル    沢茱萸 傷ついた心を癒やす友だちや恋人蜂蜜に浮いた蜂 旅をする想像をするだけでもう哀しいカルダモン抜きのチャイ ノルウェーの氷のホテルに家具はない吐息がしろく見えているだけ かわいいおじさんのうしろになら...
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うたとポルスカ通信vol.2 井の頭公園時間差吟行編+特別ゲスト作品公開のおしらせ

2021年8月29日、第2回オンライン短歌市開催にあわせて期間限定配布しました「うたとポルスカ通信vol.2」の内容に、今回新たに特別ゲストをお招きし、Web公開します。 「うたとポルスカ」のフリーペーパー第2弾。今回は『井の頭公園...
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【井の頭公園時間差吟行】八月二十三日(月) — 吉田恭大

八月二十三日(月) 吉田恭大 音のする方へ水門通りを下り、下るとそこに水門がある 行き交えば犬と歩いている人と、犬を抱えて歩いてる人 平日の夜に明るい改札を背にして出てくるのも市民たち この池に鴨を放したことがあり、その後の...
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【井の頭公園時間差吟行】井の頭池をそぞろ巡りて 九月五日(日) — 奥村晃作(特別ゲスト)

井の頭池をそぞろ巡りて 奥村晃作 整理券持たざる我は動物園入はいれず池の巡りを歩く コナラとう名なれど古木大樹にて苔蒸す幹を枝をし見上ぐ エゴの樹はまん丸の小ちさき青き実を葉は間あいに付けて池のべに立つ 作りたる己おのが網いの巣の中...
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