【短歌7首】TOKYO 2020 — 牛尾今日子

  TOKYO 2020    牛尾今日子

ほんまそれって敬体で言う言い方も分からないまま言わなくなって

入れない芝の上にも葉は落ちて火があればよく燃えそうなのに

糸端が裾から垂れるびろびろをむしり取る手に力を込めて

ポケットに財布の入るジャンパーで外出をする 外出はいい

2020年のTOKYO アホちゃうかと馬鹿じゃないののどっちを言おう

手のひらで後ろあたまを撫でている髪の毛切った日のあかるさに

生理のときお腹をこわしたとき唇に呟くための罵詈雑言を

◇牛尾今日子(うしお きょうこ)
京大短歌会OG。羽根と根、八雁に所属。

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