【短歌7首】あとだし — 光森裕樹

  あとだし    光森裕樹

子に繁りゆく島弁を或るところまでは矯しつのち諦めつ

ながれだまは避けられないがMarinesのキャンプに沿ひて子の自転車を押す

訓練の先に実戦はあるのだらうスパイク痕が塁を繫ぎぬ

――石投ぐる資格なければ其の者を石へと投げよ あまたなる腕

――殺してはならないことを教ふるに殺すが早し さてなに殺さう

砂場には砂の騷立ちあとだしを知つたのだから勝つてごらんよ

黄を帯びてなほ月白し放さないからと云ひつつ放す自転車

◇光森裕樹(みつもり ゆうき)
石垣島在住。歌集に『鈴を産むひばり』『うづまき管だより』『山椒魚が飛んだ日』。
個人サイト http://goranno-sponsor.com

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