【短歌8首】砂糖の森 − 睦月都

短歌作品

  砂糖の森    睦月都

霜月の森に入れば甘い匂ひ いづれ会ふまでの時間を歩く

とまり木にとりどりの鳥、鳥は鳥の骨格通り羽を広げる

刀鍛冶のごとくに研ぎてしならせて鳥は尾羽のするどさ保つ

やはらかな鱗の覆ふまなぶたが音無く落ちぬ、鳥の眠りに

冬にみる夢のやうなる青き実をちりばめてゐる薮茗荷かな

外で少し眠るとからだが冷えてゐて、さういへばさうだつた気がする

まだ青いどんぐりの実が落ちてゐる ふざけてゐて落下した子供

蜘蛛のアパートメントと砂糖の木 十一月は夜に近づく

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