2020-01

異郷幻灯

【異郷幻灯】02.リル——水原紫苑

旅先で訪れた町や、行ったことはないのになぜか心惹かれる場所、また、旅を詠った詩歌について……。そんな、心の中にある「異郷」をテーマに、自由な切り口からエッセイを書いていただくリレーエッセイ企画、第二回は歌人の水原紫苑さんです。   ...
詩歌作品

【短歌30首】ドゥ・ドゥ・ドゥ — 谷川由里子

ドゥ・ドゥ・ドゥ谷川由里子 まばたきで恋に落ちたらバック・トゥ・ザ・フューチャーのドクの胸飾り 3ヶ月先の寒さの完璧なムーンウォークを思い浮かべる 月がひかってる月がひかっているチャンスを棒に振るように生きて 木が根から抜かれる...
詩歌作品

【短歌20首】初夢 — 原田彩加

初夢原田彩加 占いの看板の灯を過りつつ現状維持のまま冬がくる 水たまりに浮かぶイチョウの小ささは疎遠になった人の小ささ 同じ生地で作られているスカートと地下鉄の駅にてすれ違う 変わらない水面を漕いでゆくように一日一往復のメールで...
ポーランド日記

ポーランド日記 1/7 – 1/18

2020/01/07(火) 薄曇り 2℃ クリスマスホリデーが明けて街が平常運転に戻った。長い休暇明け特有の、からっとして、気恥ずかしそうな街の雰囲気。 午前中、語学学校の初回授業に参加する。教師はポーランド人の女...
詩歌作品

【短歌7首】水のほつれ — 小田島了

水のほつれ小田島了 傷つくほどの重みもなくて散らばったグラスの破片を踏んづけていく おそらく水がたまるのだろう裏口に親指ほどの苔のかたまり 内側につぶれるように向日葵が枯れてしずかに苦を抜けていた 柑橘類の果肉のように透きとおり日なたの水...

大滝和子『銀河を産んだように』 —— 伊舎堂仁

ポーランド滞在中に本棚を預かっていただくことになった伊舎堂仁さん(@hito_genom)に、その本棚から、何かを読んで書いてもらう企画です。第一回は大滝和子『銀河を産んだように』。 * もしも今目の前に宇宙人が現れて、なのに...
ポーランド日記

ポーランド日記 2019/12/27 – 2020/1/4

2019/12/27(金)曇時々雨 3℃ 強くて可愛いブーツを買う。 2019/12/28(土)曇 0℃ Facebookで入居者募集を出していた部屋に内見に行く。 約束の時間よりすこし早めに最寄り駅...
ポーランド日記

ポーランド日記 12/15 – 12/24

2019/12/15(日) 晴 8℃ おとといの夜から風邪気味で、昨日は一日寝て過ごし、今朝になって調子が良くなった。薬は日本から持ってきたものを飲んだ。こっちでも合う薬を探し始めないとな、と思う。 朝からFacebookで部屋探...
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