八月二十二日(日) 温
一つ目の巨人が出たという それを見に井の頭公園へ行く
日曜の朝7時ってテレビこんなおもしろいんだ… もあったりしつつ
バスってのかい この乗り物は いいねぇ とバスをペチペチしてるおじさん
車窓には青い住宅街をゆく人たち みんな花束持ってる
…今日ってなんかの祭日だったっけ?
公園の一つ手前のバス停で降りる ここから探しはじめる
後ろにも前にもいっぱい人がいてみんな花束 絵みたいだなー
見て見てあれ、楽隊がいる やーまじで今日はどなたの日だったかしら
井の頭公園って鳥が多いし、葉っぱも雪みたいに落ちるね
地理的中央に花の山がある 秋が来れば武蔵野は様がわる 手を合わせる
◇温(あたむ)
@mizunomi777
「GEM」同人、「うたとポルスカ」運営。
この日は朝早く起きたせいで昼にはまた眠っていた。夢の中でわたしは少年兵で、同じ少年兵の仲間と、明日には突撃して華々しく散ろう、と話していた。大人は全員死んだのだから、未成年だけ生きているわけにはいかない。そこではみんなが勇敢で、だれもが殉職した恋人を偲ぶために身体じゅうに刺青を入れていた。肌になにも描いておらず、さらに死を恐れているような臆病者は、わたしとエイブラハム・リンカーンの二人だけだった。